淡い色合いの花が多い今の時期、
元気な花色に引き寄せられ眺めてしまうのは
ヒペリカム・ヒドコート(タイリンキンシバイ)
さて、ある雨の朝
神戸市市役所1号館24階からの眺め
エレべーターを占拠してしまうので
出勤する職員さんに先駆けて
資材を運び込み、一息ついたところ。
遡ること先月末
「カジカワさん、小さな工事で、
しかも相見積りやけど(見積り)する?」
そう声をかけて頂き、
結果、私どもがお受けすることになった工事。
さてここは?
足を運ばれた方もいらっしゃるかもしれません
お分かりでしょうか?
以前入居されていた
韓国料理店 百済さんが閉店され
(花隈・湊川の系列店は営業されているそうです)今回、ひとまず会議室にリニューアル予定
私達は建具や飾り枠、
そして一部、壁の塗装をすることになり・・・。
一度下見をしたはずが、よく見るとかなり凝った造り。
後日送られてきた詳細図面を見て納得、
有名な建築家の設計・デザイン。
入り口のドアは格子の入った豪華な特注品
デザイナーもの = 施工者泣かせ
なのは、業界あるある
この格子を塗ることになったのですが
これが予想以上の難関となった。
立ちはだかったのは3つの難関。
一つ目は
(ガラスを汚せないので)
格子を取り外さなくてはならない
次なる二つ目は
格子の間隔が細かすぎて
インパクトが使えない
きっとお掃除も大変だったろうな・・・つい思う。
そして更なる三つ目は
とにかく重い
重すぎるッ!
取り付けの際も苦労されたのだろう。
とにかくビスが真っ直ぐに入っていない
失敗の痕、ためらいの跡も多々見られ、
施工された方の、ため息さえ聞こえてきそう・・。
なんとか取り外し、3人がかりで持ち上げ移動
工事の最終局面に、最後の苦難が訪れるはずだ。
「果たしてこの格子、
元通り取り付けられるのかな」
実は今から気を揉んでいる
いい材料がふんだんに使われていて
このテーブル、こんなに可愛いのに
重たさは横綱級
お洒落だけど重い、
お洒落だけど使い勝手が悪い
まさに
お洒落は我慢(忍耐?)
を、まさかの工事現場で実感。
けれども
視点を変えれば、それだけ苦労して作られたもの、
作業に携わった多くの方の想いや工夫
汗と涙の沁み込んだ得難く価値のあるもの。
だからこそ、出来るだけ残したいという
役所の方々の思いも十分理解できる。
心して工事にかかろうと思う。
既に他社の大工さんによる工事が進んでいて
施工前のこんな様子が
ここまで変貌している
この部分の壁面はボードが貼られ、
クロスが貼られる予定
大工工事の進む横にお邪魔をして
工事初日、養生を済ませ
飾り枠の下塗り
そして、取り外した格子の一部にも下塗りを入れた
見れば見るほど、意匠の凝らされた逸品
窓からは目を見張る絶景
せっかくのスペース、
設計・デザインした建築家さんの
想いとは違ったものになってしまったけれど
長く大切に使われると良いな。そう思う。
24階の窓からは解体の進む2号館が。
私達が遮熱塗料を塗った屋根も
取り壊しが進んでいて、思いはフクザツ
工事の進捗は、また後日に
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