平穏な日々、ようやく・・・
台風に豪雨、そして秋雨
戦々恐々と日々眺めていた台風情報や天気予報。



ようやくまとまった晴れ間が続き
少しホッとしています。
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ズレにズレ、ダレダレ・・・遅れに遅れた工期、
各種工事をお待ちいただいているお客様、ご迷惑をおかけいたします。




そしてもうひとつお詫びしなくてはならないのが・・・
只今、雨漏りでの新規お問い合わせが
 お受けできない状況となっています。

10月に入ってからも、お問い合わせを多く頂くのですが・・・。
新規で雨漏りのお問い合わせをしてくださったお客様、
お困りの状況ですのに、お応えすることが出来ず、誠に申し訳ありません。




今年の雨漏りの多さは異常としか言いようがありませんでした。
いかにも雨漏りしそう・・・な建物は勿論のこと、
今年の傾向として挙げられたことが、
「 今まで何も問題が無かった 」建物が漏れたというものでした。

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お伺いしてみると、ひとつの共通点がありました。
どの家も素敵な建物でした。築10年以内の家や
豪華なデザイナーズハウスも・・・。
ですが、それらの建物は 「雨漏り」という視点に特化して見ると
 「雨仕舞が悪い」 という側面を持つ建物でもありました。
  



建物には「取り合い」と呼ばれる部分が存在します。
「境目」、「継ぎ目」という言葉に置き換えて想像してみると、
建物でも道具でも壊れやすく、脆弱な部分とイメージできます。
屋根と壁の取り合い
壁とサッシの取り合い
ベランダと壁の取り合い



一昔前の建物は、屋根の軒が出ており、サッシの上には庇もつけられていました
「 取り合い 」部分に直接雨風が当るのを防ぐためです。
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ところが最近では
コスト面やデザイン的な観点も含め
軒の無い家が多く見られます。
(※庇や雨戸は随分前から無い家が多いですが)
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また、水切りの極端に短い海外製のサッシや
複雑な形状の屋根、
目立たないようにと建物裏手に向かって強引に捻じ曲げて取り付けられた縦樋等々・・
雨水が建物内に侵入しやすい構造であったり
ベランダや屋根の面積に対して、排水口や縦樋が少なく
1箇所に集中してオーバーフローしたり
いつまでも流れず同じ箇所に停滞していたり・・・。
このような状況を招く建物の納まりを「雨仕舞が悪い」と私どもは言います。
建物を建てる側ではなく、メンテナンスに携わる側からの目線だと思います。




施工不良が原因ではないので、今まで何の問題もなかったのです。
ところが今回の激烈な豪雨と台風。
雨樋の許容量を超えた雨水が一気に流入したり
剥き出しになった取り合い部分に強烈な雨風が直撃。
構造的に弱い部分が耐え切れず、雨漏りしたと思われました。
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現況を見せて頂いたお客様には、
そのような問題点を直接ご説明することが出来ました。
そのうえで、普段からご自身の家をどのような視点でチェックするか、
そういう意識を持つだけでも建物の状況は随分と違ってきます。



このような気候は今年だけのもの?
年々過酷さを増す異常気象。
建物を取り巻く環境は厳しくなっていく気がしてなりません。



建物を考える上で、デザインやコスト的なことは勿論のこと
災害・・・地震だけでなく風水害のこともクローズアップされても良いのかも、
もはや季節を問わなくなった豪雨や台風の襲来。
状況によっては、ゆくゆく建物の基準自体が見直しになるのでは?
ふと、そんなことも感じた今年の豪雨・台風シーズンでした。



なにより気候が安定してくれるのが一番なのですが・・・。
このまま平穏な日々が続いてくれることを祈りながら・・・。
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70年余の歴史のなかで、いろいろなお客様とご縁をいただき、
皆様にそだててもらったような気持ちでいます。
少しでも喜んでもらいたい、役に立ちたいと日々思いながら仕事をしています





by kaji-kawa | 2018-10-18 14:33 | 梶川塗装
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