ただ本を読んで過ごしたゴールデンウィーク。
印象に残ったのはこの1冊
「 妻が椎茸だったころ 」
中島京子さん著
「偏愛」をテーマに5つの短編からなる1冊。
「 偏愛 」を調べると
ある物(人)だけを偏って愛すること とある 。
誰しも 「 偏愛の塊 」 だと私は思っている。
夫々の偏愛が、様々な形で交錯し、ぶつかりあったとき・・・・。
どのようなハーモニーが!?
中でも表題作、「妻が椎茸だったころ」は、2度3度読み返した。
詳しくは書けませんが・・・
妻に突然先立たれた泰平。
妻が生前予約していた料理教室の個人レッスン。
妻の死を伝え、予約をキャンセルするはずが、
あろうことか、先生から椎茸を甘辛く煮たものを持参し、
レッスンに参加するよう言い渡される。
料理などしたことも無い・・・
藁をも掴む気持ちで妻の料理メモを読み漁った泰平は
「もし戻れるなら、
私は私が椎茸だった頃に戻りたい」
という文章を見つける。
そのときは何も感じなかったが、翌日の料理教室で泰平は
「以前、私の妻は椎茸だったことがあるそうです」
と、思いがけず先生に言ってしまい・・・。
さて、先生は!?
亡くなった妻の偏愛と、料理教室の先生の偏愛。
ふたつの偏愛ベクトルが織り成すハーモニーは、泰平の生き方を変えていく。
そんなお話。
読み終えて、泰平は素敵な料理教室の先生に出会ったな・・・と。
やっぱり出会いは大切なんだなぁ・・・と。
人と出会い、その人の偏愛を知るまでには、得てして時間がかかるもの。
初対面の人との距離を縮める近道は?
こんな本が出ているのをご存知でしたか?
「 偏愛マップ 」
方法はカンタン。
とにかく自分の好きなもの、気になっているものなどを紙に書き出す。
絵でも文字でもOK!
ちょっとした会話のキッカケに!
名刺に書き込めないかな!?・・・なんて思うのは私だけ!?
思えば、このブログも私の偏愛で溢れかえっている。
かなり偏っていることは自覚している。