本屋さんで。
時々本の題名が購入動機になることがある。
今回買った本もそう。
題名は
「 とりつくしま 」 (東 直子さん著)
「とりつくしま」とは「糸口になる(頼りになる)所」ということ。
今回の本でいうと 「 現世に戻るための拠り所 」 ということか?
じっくり没頭して読むタイプの本ではないと思う。
けれど、サラっと読んだ後、あれやこれや考えだしたら止まらない本だった。
病気や事故。様々な事情で現世に未練を残して亡くなった人々が
あの世で
「とりつくしま係」に声をかけられる。
『 今なら何かにとりついて、
大切な人の暮らす現世に戻れます。
ただし、とりつくことが出来るのは、
魂を持つ 「生きもの」 は駄目で、
「物」 だけです 』 と。
そんな 「とりつくしま係」 の導きで、10人の故人は大切な人の傍に戻りたいと
様々な 「 物(とりつくしま) 」 を選ぶ。
中学生の野球少年を遺したお母さんは息子が使うロージンバッグ(白い粉の袋)に。
新婚間もない夫を遺した女性は夫の愛用するマグカップに。
4歳で逝った男の子は、友達や妹を連れたお母さんが来ると期待してジャングルジムに
そんな10編のおはなし。
それぞれの結末は?
読み終えて、思った。
そもそも私は
「 とりつき 」 たいかな?
とりつくとしたら・・・・? 何になりたい?
自分の気持ちは死んだときのまま。
しかし遺された人たちは生きていかなければならない。
生きていくうえで当然、心境の変化や環境の変化は避けては通れない。
自分の想いと遺された人の思いが、時間とともにかけ離れていく。
それを、ただ見ているしかないのだ。
思わず手を差し伸べたくなる苦境でも、何もしてあげられない。
だとしたら・・・
とりつかない方が良いんじゃないかな!?・・・
色々考えてしまう。
ぐるぐるぐるぐる・・・・ぐるぐるぐるぐる
今は別の本を読んでいるはずなんですが・・・。
皆さんなら、どうなさいますか?
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