勇気を持って行動を
昨日、夫の所属する兵庫消防団第3分団による、市民救命士講習へ行ってきました。


私はここへ嫁いでくる前は市民病院で看護師をしていました。
呼吸器、循環器病棟でした。
心肺蘇生の訓練は頻繁にやっていましたが、
何度やっても、慣れるということは無かったです。


それを一般の方が実施するというのは、
勇気がいることですし、難しいことです。
しかし、このような現場に知識を持った方が何人か居合わせると、
3人寄れば文殊の知恵・・・ではありませんが、
心強いものです。
少しでも多くの方に知って頂きたいです。


夫も、その思いは同じ。
消防団から心肺蘇生のインストラクターの認定を受けて、
普及活動に携わっています。



兵庫消防署の方も応援に来て下さり
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会場に入ると、多くの方が
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3つのグループに別れて実際に心肺蘇生法をやってもらいました。




流れを簡単に説明しましょう。
まずは、反応の有無の確認。
肩を叩き、呼びかけます。
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思い切りたたく必要はありませんが、しっかりとたたきます。




次に、周囲にいる方へ、
①AEDの準備
②救急車を呼ぶ(「119番、お願いします」と依頼する)
この2点を依頼します。
この際、きちんとアイコンタクトをとって、しっかりお願いしないと、
誰かが呼んでくれるだろう・・・と、皆が思い、
結局呼ばれていなかったということになりかねません。
知っている人であれば、「~さん、お願いします」と名指しでお願いしましょう。

AEDは、公共施設、コンビニエンスストアでも置いているところがあります。




次は、気道の確保と、呼吸の確認。
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写真のように、顎を持ちあげるようにすることで、
気道がまっすぐになります。頤(おとがい)挙上法といいます。




呼吸が無いことを確認後、人工呼吸を2回行います。
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この、処置をためらわれる方は多いです。
(出血や、人工呼吸用マウスピースが無い場合は省略可能です)
最近は、感染予防の観点から、人工呼吸用マウスピースが推奨されています。
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心臓マッサージ、力が1点に集中するように気をつけます。
覆いかぶさるようにして、真上から力を加えていきます。
肘を曲げないように注意します。
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100回/分の早さで30回。結構な速さです。




AEDは、正常な呼吸なし、反応なしの場合に使用します。
電極装着後は、機械が状況を分析し、指示を出します。
電極パッドに装着部位が絵で示されていますので、
同じように貼りましょう。
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時々、蘇生法の流れを振り返り、状況をシミュレーションしてみることが大切です。




これは、トレーニングマシーンのアンさん(名前がついているんです)
いつも、ありがとう。
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成人の心肺蘇生トレーニングマシーンは、私の記憶する限り、
皆、アンさんです。
上半身のみのアンさん、全身タイプのアンさんもあります。



心肺蘇生の必要な場面に居合わせたとき、ためらってしまう理由の一つに
「もし、救命出来なかったら、責任を問われるのでは?と思うと怖い」
という方が多いです。



このような場合、刑事上、民事上での責任を問われることは、まずありません。
何もせず、見ているだけだと、待っているのは確実に”死”です。



かなり勇気のいる行為ですが、どのような方にも、家族があり、
かけがえのない命であることを心において出来る限りのことをしたいものです。





消防団の皆さま、普及活動、お疲れ様です。
一人でも多くの方に知ってもらえるといいなと思います。
私も、看護師を辞めて8年。忘れないように時々参加したいです。




                                            梶川 恭代




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by kaji-kawa | 2010-07-26 16:57 | CSR
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